歯科技工士を目指す皆様へ
全国歯科技工士教育協議会(全技協)は、日本全国にある48校の歯科技工士養成機関が加盟している教育団体です。
歯科技工士を志す皆さんが、よりよい環境で学び、確かな技術と知識を身につけられるよう、教育の充実を目指して活動しています。
歯や口には、食べる・話すといった基本的なはたらきだけでなく、スポーツにおけるパフォーマンスの向上や、音楽を楽しむ際の発音、表情の豊かさなど、さまざまな役割があります。また、整った美しい歯は、健康的で明るい印象を与えてくれます。
このように大切な歯ですが、むし歯になったり抜けてしまったりすると、自然には元に戻りません。歯の喪失はお口の機能の低下を招き、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。そこで必要となるのが、詰め物やかぶせ物、入れ歯といった人工臓器です。
歯科技工士は、そうした補綴装置や矯正装置などを、一人ひとりに合わせて精密に製作・加工する医療専門職です。患者さんの生活の質(QOL)を支える、非常にやりがいのある仕事です。
日本では現在、65歳以上の方が全人口の約30%を占める超高齢社会に入っており、今後ますます歯科医療の役割は重要になります。歯科技工士は、厚生労働大臣の免許を受けて従事する国家資格であり、歯科医療チームの一員として、社会のニーズに応える重要な役割を担っています。
ぜひ一度、歯科技工士養成校を訪れてみてください。そして、この「人の役に立つ仕事」について、さらに関心を深めていただけたらうれしく思います。
全国の養成校では、皆様のご来校を心よりお待ちしております。
会員校の皆様へ
平素より本協議会の運営にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
全国歯科技工士教育協議会には、全国49校の歯科技工士養成機関が加盟しております。国民の歯科口腔保健の向上に資する優れた歯科技工士の育成は、私たち教員の最も重要な使命であり、その実現のためには、教員自身が常に資質の向上に努めることが不可欠であると考えております。
本協議会では、会員校教員の資質向上と連携強化を目的に、今後もさまざまな講習会や研修会を企画・実施してまいります。これらの事業が、各校における教育の質の向上に寄与することを願っておりますので、ぜひ積極的にご参加いただき、その成果を日々の教育実践にご活用いただければ幸いです。
また、本協議会は会員校の皆様からのご意見・ご要望を大切にし、今後の活動に反映させていく所存です。ご提案やお声を、どうぞお気軽にお寄せください。
今後とも本協議会の活動にご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
全国歯科技工士教育協議会
会長 池田 正臣